全ての MySQL バージョンはリリースの前に多くのプラットフォームで テストされます。 これは MySQL にいかなるバグもないということを 意味しますが、発見するのが困難で、わずかなバグがあるかもしれません。 もし問題があった場合、何がシステムをクラッシュしているかを見つけようとする事は、 問題を早く修正するためのより良い機会でもあります。
まず最初に, その問題で mysqld
デーモンが死ななければならないかどうかか, また
はその問題がクライアントで処理しなければならないかどうかを調べるべきです。
mysqladmin version
を実行することにより、 mysqld
サーバーが
どれぐらい稼働していたかわかります。 もし mysqld
が死んでいたなら、
を実行することによってあるのかをチェックすることができます. mysqldが死んだなら、
その原因を `mysql-data-directory/'hostname'.err' で見つけれるかもしれません。
何かがクラッシュする理由を知るのは非常に難しいので、まず、他の人で動くも のがあなたでクラッシュするのかどうかをチェックしてください。次のことを行っ てください。
mysqld
デーモンを mysqladmin shutdown
で停止し, 全てのテーブルで
myisamchk --silent --force */*.MYI
を実行し、そして mysqld
デーモンを
再起動します. これはきれいな状態から開始することになります。
「13 Maintaining a MySQL installation」節参照.
mysqld --log
を使用し、ログの情報から特定のクエリがサーバーをキルしているかを
見つけ出してください。 95% のバグは特定のクエリに関係があります!
通常これは、 MySQL が再起動される前の、ログファイルの最後のクエリの一つです。
これを、以下の手順で確認することも出来ます:
mysqladmin shutdown
で) 停止。
myisamchk -s */*.MYI
でチェック。
もしテーブルが壊れているようなら、
myisamchk -r path-to-table.MYI
でそれを修正。
safe_mysql --log
でサーバー起動。
mysqld
が死んだら、特定のクエリで問題が起こるかを、
バックアップからデータを戻し、 mysql < mysql-log-file
としてテストします。
もちろん、 safe_mysqld --data=path-to-backup-directory
として
他の MySQL サーバーを標準の MySQL データディレクトリとは
違うディレクトリに指定しておいて起動し、最後のテストを行うことも可能です。
fork_test.pl
と fork2_test.pl
を試します。
configure
に
--with-debug
オプションをつけて MySQL を再コンフィグし、
再コンパイルしてください。 「G.1 MySQL server のデバッグ」節参照.
--skip-locking
オプションを mysqld
に使用してください。い
くつかのシステム上では、lockd
ロックマネージャは正しく動きません;
--skip-locking
オプションは mysqld
に外部ロッキングを使用
しないように伝えます。(これは同じデータ上で2つの mysqld
サーバを
動すことができず、myisamchk
の使用時に注意しなければいけないことを
意味します。しかし、テストとしてこのオプションを試すことは指示できます。)
mysqld
が動いているのに応答がないように見えた時
mysqladmin -u root processlist
を試しましたか? 時々
mysqld
はそう思えても死んでいません。問題は全ての接続が使用中であ
ることか、いくつかの内部ロック問題があることです。mysqladmin
processlist
は通常これらの場合でも接続を作ることができ、現在の接続数と
それらの状態についての有用な情報を提供できます。
mysqladmin -i 5 status
をクエリ中、行ってください。
gdb
(または他のデバッガ) から mysqld
を開始してください。
mysqld
がコアダンプした時、back
(またはあなたのデバッガの
backtrace コマンド) を行ってください。
BLOB/TEXT
フィールドは使用しておらず、VARCHAR
フィールド
だけ使用しているなら、全ての VARCHAR
フィールドを
ALTER TABLE
で CHAR
に変更してみてください。
これは MySQL に固定長レコードを使用させるようにします。
固定長レコードは少し余分な領域をとりますが、よりエラーに対して
強くなります。
現在の可変長のレコードのコードは TCX で少なくとも3年以上問題なく
使用されています。 しかし可変長のレコードはよりエラーの傾向があり、
上記の事柄を試すことは良いアイデアです!
MySQL server has gone away
エラー
このセクションは Lost connection to server
during query
エラーに関することもカバーします。
MySQL server has gone away
エラーのもっとも一般的な理由は、サーバ
がタイムアウトで接続をクローズしたことです。デフォルトでは、何も起きない
場合、サーバは 8 時間後に接続をクローズします。
この時間は mysqld 起動時の wait_timeout
変数に与えることにより、変更できます。
mysqladmin version
を実行することで MySQL が死んでいるかどうか、
また uptime はどれぐらいか、チェックできます。
スクリプトの場合は、自動的に再接続するためにクライアントからクエリを再発 行する必要があります。
この場合、通常これらのエラーコードを得ます: (OS 依存です):
CR_SERVER_GONE_ERROR | クライアントがサーバーに問い合わせを送ることができなかった |
CR_SERVER_LOST | クライアントがサーバーに書き込みを行ったときにはエラーは無かったけれども、問い合わせに対して完全に回答が返ってこない |
間違っているか大きすぎるクエリをサーバに送った場合にもこのエラーが発生し
ます。mysqld
が間違ったブロックを得た場合、クライアントの何かが間違った
と見なし、接続をクローズします。大きなクエリが必要な場合、例えば大きな
BLOB
で働かせる場合は、mysqld
をオプション -O max_query_size=#
(デフォルト 1M) で起動することでクエリ制限を増加できます。拡張メモリ
は要求によって割り当てられます。そのため、mysqld
は大きなクエリを発行し
た時や大きな結果行を返す必要のある時だけ、多くのメモリを使用します!
Can't connect to [local] MySQL server
エラー
MySQL クライアントは mysqld
サーバに2つの異なる方法で接続できま
す: Unix ソケット, これはファイルシステム上のファイル(デフォルト
`/tmp/mysql.sock')を通して接続します。または TCP/IP, これはポート番
号を通して接続します。Unix ソケットは TCP/IP よりも速いですが、サーバと
同じコンピュータから接続する時しか使えません。Unix ソケットは、ホスト名
を指定しない場合か、特別なホスト名 localhost
を指定した場合に使用され
ます。
(2002) Can't connect to ...
エラーは、通常、MySQL サーバーが
システム上に走っていないか、あなたが、間違ったソケットファイルや
TCP/IP ポートを使用して mysqld
に接続しようとする場合におきます。
Start by check
サーバー上に mysqld
というプロセスが走っているか ( ps
を使用して)
確認することから開始してください!
「4.15.2 MySQL サーバー起動時の問題」節参照.
mysqld
プロセスが走っているなら、違う接続を試すことでサーバーを
確認することができます(もちろん、ポート番号とソケットのパスはあなたが
セットアップしたものとは違うでしょう):
shell> mysqladmin version shell> mysqladmin variables shell> mysqladmin -h `hostname` version variables shell> mysqladmin -h `hostname` --port=3306 version shell> mysqladmin -h 'ip for your host' version shell> mysqladmin --socket=/tmp/mysql.sock version
hostname
コマンドはフォワードクオートでなくバッククオテーションで
囲んでいることに注意してください; これは ホスト名
(カレントのホスト名)
を mysqladmin
コマンドに与えます。
Can't connect to local MySQL server
エラーが起こりうる理由として:
mysqld
is not running.
mysqld
は MIT-pthreads パッケージを使用します。
「4.2 MySQL がサポートする OS」節参照.
MIT-pthreads スレッドはソケットをサポートしません。
そのため、サーバに接続する時は常にホスト名を与える必要があります。
サーバーへの接続をチェックするために、以下を試してください:
shell> mysqladmin -h `hostname` version
mysqld
が使用する unix ソケット を削除した (default `/tmp/mysqld.sock').
だれかが cron
で MySQL ソケットを削除しているかもしれません。(例えば `/tmp' ディレクトリから古いファイルを削除するようなクローンで)。
いつでも mysqladmin version
を実行して
mysqladmin
が使用するソケットが本当に存在するかをチェックできます。
この場合の修正は、`mysqld.sock' を消さないように cron
を変更するか、またはソケットをどこか他の場所に移すことです。
MySQL を ./configure する場合にソケットを指定するには以下のようにします:
shell> ./configure --with-unix-socket-path=/path/to/socketまた、
safe_mysqld
を --socket=/path/to/socket
オプションを指定して起動しても構いませんし、
MYSQL_UNIX_PORT
環境変数をセットして MySQL クライアントを実行してもかまいません。
--socket=/path/to/socket
オプションで mysqld
サーバーを起動できます。
もしサーバーのソケットのパスを変えた場合、MySQL クライアントに、新しいパスを教えなければなりません。
この場合、 MYSQL_UNIX_PORT
環境変数に設定することにより可能です。
ソケットのテストをする場合、以下のようにします:
shell> mysqladmin --socket=/path/to/socket version
mysqld
スレッドをキルしなければなりません。
たとえば、mysql_zap
スクリプトを、新しく MySQL サーバーを
起動する前に実行します。 「18.0.1 MySQL がクラッシュする場合に行うこと」節参照.
もし Can't connect to MySQL server on some_hostname
エラーの場合,
何が問題なのかを見つけるために、以下の手順を踏みます:
telnet your-host-name tcp-ip-port-number
を実行すると
サーバーがアップするなら、 RETURN
を何回かたたいてください。
もしこのポートで MySQL サーバーが走っているなら、
走っている MySQL サーバーのバージョンナンバーを含んだ
レスポンスが得られるはずです。
もし telnet: Unable to connect to remote host: Connection refused
のような
エラーになったならば、このポートを使用しているサーバーはありません。
mysqld
デーモンに接続してみてください。
mysqld
が使用するように指定された TCP/IP ポートをチェックしてください。
(mysqladmin variables
で得られる port
変数)
mysqld
サーバーが --skip-networking
オプションで起動されていないか
確認してください。
Host '...' is blocked
エラー以下のエラーの場合:
Host 'hostname' is blocked because of many connection errors. Unblock with 'mysqladmin flush-hosts'
これは mysqld
が多くの 'hostname'
ホストからの接続エラー(max_connect_errors
)
を受けた場合に発生します。
この max_connect_errors
大量発生後、mysqld
は何か(クラッカーによるサーバーへのアタックなど)が起こったと判断し、このホストからの接続をいっさい拒否するようにします。
これを解除するには、mysqladmin flush-hosts
コマンドを実行します。
デフォルトでは、10回の接続エラーが発生した場合に、mysqld
はそのホストを拒否します。
この値は以下のようにして簡単に変更できます:
shell> safe_mysqld -O max_connect_errors=10000 &
もしこのエラーがあるホストに対して発生するならば、まず最初にそのホストからの TCP/IP 接続に不具合がないかチェックしてください。
もし TCP/IP 接続が動作していないようなら、 max_connect_errors
値を増やすことはよくないことです!
Out of memory
エラークエリを行って、次のエラーのようなものを得た場合:
mysql: Out of memory at line 42, 'malloc.c' mysql: needed 8136 byte (8k), memory in use: 12481367 bytes (12189k) ERROR 2008: MySQL client ran out of memory
エラーは MySQL クライアント mysql
に関係することに注意してください。エ
ラーの理由は単純で、クライアントが結果全体を格納するのに十分なメモリを持っ
ていないことです。
この問題を解決するにあたり、まず最初にクエリーが正しいか確認してください。
そのクエリーは大量の結果を返すものでしょうか?
もしそうなら、mysql --quick
を使用してください。
これは結果を取り出すために mysql_use_result()
を使用します。
これはクライアントのロード不足を補います(サーバーより多い領域は取れません)。
Packet too large
エラー
MySQL クライアントが max_allowed_packet
よりも大きなブロックを mysqld
サーバーから得た時、Packet too large
エラーを発します。
mysql
クライアントを使用する場合、mysql --set-variable=max_allowed_packet=8M
でクライアントを開始することで、バッファを大きく設定できます。
もし(DBI
のように)最大パケットサイズを指定できないクライアントを使用している場合、
パケットサイズを指定してサーバーを立ち上げ直します。
これは mysqld
のオプションの max_allowed_packet
に大きな値を設定することで行います。
例えば、 BLOB
型の許容範囲いっぱいのデータをテーブルに入れる場合、
--set-variable=max_allowed_packet=24M
オプションを指定してサーバーを起動する必要があります。
The table is full
エラー
このエラーはメモリ内一時テーブルが tmp_table_size
よりも大きくなっ
た時に発生します。この問題を回避するために、mysqld
のオプション -O
tmp_table_size=#
で増加、または、SQL オプション SQL_BIG_TABLES
を問題のクエリの前に使用できます。 「7.25 SET OPTION
構文」節参照.
mysqld
を --big-tables
オプション指定して起動します。
これは全てのクエリーに対して SQL_BIG_TABLES
を使用するのと同じです。
Commands out of sync
error in client
Commands out of sync; You can't run this command now
をクライアン
トコード中で得た場合、クライアント関数を間違った順番で呼び出しました!
これは例えば、mysql_use_result()
を使用していて、mysql_free_result()
を行う前に新しいクエリの実行を試みた場合に発生します。これはまた、データ
を返す2つのクエリの実行を、間に mysql_use_result()
や
mysql_store_result()
無しで試みた場合にも発生します。
Ignoring user
エラー以下のエラーの場合:
Found wrong password for user: 'some_user@some_host'; Ignoring user
これは mysqld
の開始または 'reload' 時に user
テーブル内に正しいパスワー
ドを持たないエントリを見つけたことを意味します。
これは単にエントリが許可システムに拒否されているだけです。
起こり得ることとその解決:
mysqld
を、古いバージョン用の user
テーブルで走らせているのかもしれません。
mysqlshow mysql user
を行うことによってこれを検証できます。
パスワードフィールドが 16 文字よりも短いかどうかをチェックしてください。
もしそうなら、これを修正するために、scripts/add_long_password
スクリプトを実行してください。
mysqld
を --old-protocol
オプションで起動していないのかもしれません。
新しいパスワードで user
テーブル内のユーザを更新するか、--old-protocol
付きで mysqld
を再起動してください。
user
テーブルのパスワードを、PASSWORD()
関数を使用しないで登録したのかもしれません。
この場合、user
テーブルのパスワードを、mysql
を使用して更新します。
PASSWORD()
関数は以下のようにして使用します:
mysql> update user set password=PASSWORD('your password') where user='XXX';
Table 'xxx' doesn't exist
error
もし Table 'xxx' doesn't exist
か Can't find file: 'xxx' (errno: 2)
エラーが出た場合、使用しているデータベースに xxx
という名前のテーブルが
見付からなかったことを示します
データベースとテーブルの保存に、MySQL はディレクトリとファイルを使用し、 データベースとテーブルの名前はケース依存です! (Win32 ではデータベースとテーブル名はケース非依存です。 クエリ中のテーブルに対する問い合わせは全て、同じケースで書かなくてはなりません!)
SHOW TABLES
を使用してデータベースのテーブルを確認できます. 「7.21 SHOW
構文 (テーブルやフィールドなどについての情報を得る)」節参照.
ディスクフルが起きた場合 MySQL は次のことを行います:
この問題の場合、以下のようにします:
mysqladmin kill
をスレッドに送る
必要があります。スレッドは次に(1分)ディスクをチェックした時にアボートし
ます。
mysql
クライアントは以下のようにして対話的に使用します:
shell> mysql database
しかし SQL コマンドをファイルに書いておき、それを mysql
に読み込ませることができます。
テキストファイル `text_file' に実行したいコマンドを書いておき、
以下のようにして mysql
を起動します:
shell> mysql database < text_file
テキストファイルの先頭に USE db_name
構文を書くこともできます。
この場合、データベース名をコマンドラインに与える必要は無く、以下のようにできます:
shell> mysql < text_file
「12.1 様々な MySQL プログラムの概要」節参照.
MySQL は一時ファイルを格納する場所として TMPDIR
環境変数の値を
使用します。TMPDIR
を設定していなければ、MySQL はシステムのデフォ
ルトを使用します。通常は `/tmp' または `/usr/tmp' です。TMPDIR
が小さ
すぎる場合、safe_mysqld
を編集して、十分な領域がある他のディレクトリを指
すように TMPDIR
を設定すべきです!
--tmpdir
オプションを mysqld
に与えることで、一時ファイルディレクトリを指定することも可能です。
MySQL は全ての一時ファイルを ``隠しファイル'' として生成します。
これは mysqld
が終了した場合に、一時ファイルが削除されないことを確実にし
ます。隠しファイルを使用する '悪い' 側面は、小さすぎる一時ディスクを一杯
にする大きな一時ファイルを見つけられないことです。
ソート時 (ORDER BY
または GROUP BY
)、MySQL は通常一つまたは二つ
の一時ファイルを使用します。必要な最大のディスク容量は:
(length of what is sorted + sizeof(database pointer)) * number of matched rows * 2
sizeof(database_pointer)
は通常4ですが、将来本当に大きなテーブル
のために大きくなることもあります。
いくつかの SELECT
クエリは一時的な SQL テーブルも生成します。これらは隠
しファイルではなく、`SQL_*' という名前です。
ALTER TABLE
, OPTIMIZE TABLE
は一時テーブルをオリジナルテーブルと同じディレクトリ
内に生成します。
もし誰かに MySQL のソケットファイル `/tmp/mysql.sock' が消されるなら、
ほとんどの Unix がそうであるように、 `/tmp' に sticky
ビットをたてて保護します。
root
でログインして、以下のようにします:
shell> chmod +t /tmp
これはファイルのオーナーとスーパーユーザー(root
) のみが、
`/tmp' のファイルを消すことができます。
sticky
ビットが立っているか確認するには、 ls -ld /tmp
を行います。
パーミッションの最後のビットが t
ならば、セットされています。
Access denied
エラー
「6.5 特権システムはどのように動くか?」節参照. 「6.12 何故 Access denied
エラーになるのか」節参照.
mysqld
(MySQL サーバ) は誰でも開始し実行することができます。
mysqld
をユーザ user_name
で実行するように変更するためには、次を行なう必要が
あります:
mysqladmin shutdown
).
user_name
が読み書きできるように、データベースディレクトリとその中のファイルのパーミッションを変更します。(これは Unix root
ユーザーで実行する必要があるでしょう):
shell> chown -R user_name /path/to/mysql/datadirMySQL データベースディレクトリのディレクトリーやファイルがシンボリックリンクの場合、 これらリンクの先のディレクトリとファイルも変更します。
chown -R
はシンボリックリンク先を変更してくれません。
user_name
でサーバを起動します。または MySQL 3.22 以降を使用する
場合は、mysqld
を Unix root
で起動し --user=user_name
スイッチを使用します。
mysqld
は、接続を許可する前に、与えられた Unix user user_name
で実行するように切り替えます。
mysql.server
を使用して mysqld
を起動する場合、ユーザ
user_name
への su
を行なうようにまたは --user
スイッチを使用して mysqld
を起動するように mysql.server
を 変更すべきです。
(No changes to safe_mysqld
are necessary.)
この時点で、あなたの mysqld
プロセスは Unix user user_name
で正常に動作します。
一つのことは変わりません。それは特権許可テーブルです。デフォルト
(パーミッションテーブルインストールスクリプトmysql_install_db
実行後の権限) では、mysql
データベースへのアクセスやデータベースの作成、破棄はユーザ MySQL user root
だけです。
これを変更しないと、それはそのままです。
root
以外のUnix userでログインしている時でも、あなたは
MySQL root
user としてアクセスは可能です - ただプログラムに -u root
をクライアントプログラムにオプション指定するだけです。
MySQL に root
としてアクセスするには、
コマンドラインで -u root
を使用するだけでいいことに注意してください。
Unix root
user や MySQL を走らせている Unix ユーザーである必要はないことに注意してください。
MySQL のアクセスパーミッションとMySQL のユーザは、
UNIX ユーザとは完全に別のものです。UNIX ユーザに関係するのは、クライアン
トに -u
オプションを使用しない場合だけです。この場合、クライアントは
MySQL へのログインを、あなたの UNIX ログイン名で試みます。
あなたの UNIX マシンそれ自身が安全でない場合は、少なくとも MySQL ア
クセステーブルの MySQL root
ユーザにはパスワードを設定すべきです。
どこかの誰かが mysql -u root db_name
を行ない、彼が望むことの全てを実行できてしまうからです。
もし MySQL の root
ユーザーのパスワードを忘れた場合、
これを以下のようにして入れ直すことが可能です。
mysqld
サーバーを kill
で落とす。
(kill -9
ではありません!)
PID 番号は通常 MySQL データディレクトリに .pid
ファイルとして
書かれています:
kill `cat /mysql-data-directory/hostname.pid`これを、 UNIX
root
ユーザーか、MySQL サーバーを実行した
ユーザーで行います。
mysqld
を --skip-grant-tables
オプションで起動。
mysql -h hostname mysql
でmysqld
サーバーに接続し、
GRANT
コマンドでパスワードを変更します。 「7.26 GRANT
と REVOKE
構文」節参照.
mysqladmin -h hostname -u user password 'new password'
でも変更可能です。
mysqladmin -h hostname flush-privileges
か、SQL 文の
FLUSH PRIVILEGES
を実行します。
ファイルパーミッションの問題がある場合、
例えば、テーブルの生成時に mysql
が次を出力する場合:
ERROR: Can't find file: 'path/with/filename.frm' (Errcode: 13)
これは UMASK
環境変数が mysqld
起動時に間違ってセットされていると考えられます。
デフォルトの umask は 0660
です.
これは以下のようにして safe_mysqld
立ち上げ時に変更できます:
shell> UMASK=384 # = 600 in octal shell> export UMASK shell> /path/to/safe_mysqld &
ERROR '...' not found (Errcode: 23)
, Can't open file: ... (errno: 24)
や errcode 23
errno 24
のエラーを MySQL から得た場合、
これは MySQL に十分なファイル記述子が割り当てられなかったことを意味します。
perror #
はさらに読みやすい形式のエラーメッセージを与えます:
shell> perror 23 File table overflow shell> perror 24 Too many open files
これは mysqld
が多くのファイルを開こうとしたことに起因します。
mysqld
に一度に開くファイル数を多く開かないようしたり、あるいは、
mysqld
が扱えるファイル記述子の数を与えたりできます。
mysqld
が一度に開くファイルの数を少なくするには、-O table_cache=32
オプション(デフォルトは64)を safe_mysqld
に与えることで可能です。
また、max_connections
の値(デフォルトは90)を少なくするならば、開くファイル数も少なくできます。
mysqld
が取り扱えるファイル記述子の数を変更するには、 safe_mysqld
を編集します。
この中に ulimit -n 256
がコメントアウトされています。
このコメントをはずし('#'
文字を消す)、256 を mysqld
が扱う数に変更してください。
ulimit
はオペレーティングシステムの制限内でしかファイル記述子の数を指定できません。
もし OS の制限以上にファイル記述子のオープン数を増やしたい場合、
お使いのオペレーティングシステムのドキュメントを見て対処してください。
tcsh
を使用している場合は ulimit
は動かないことに注意してください!
tcsh
は現在の制限をあなたが問い合わせても、違った値を報告するでしょう。
この場合、safe_mysqld
は sh
で起動すべきです!
DATE
フィールド使用時の問題
日付 DATE
の形式は 'YYYY-MM-DD'
です。ANSI SQL に従って実際には他のは許されま
せん。更新または SELECT
文中の WHERE 節内ではこの形式を使用すべきです。すなわち:
mysql> SELECT * FROM tbl_name WHERE date >= '1997-05-05';
利便のため MySQL は、日付が数値の文脈で使用されると、日付を自動的に数
値に変換します。これにより、更新と TIMESTAMP
, DATE
または
DATETIME
フィールドでの WHERE
時に、わりと自由に日付を指定することができます。
(この記述を許すため、句読記号を日付のセパレーターとして使用します。
例えば、'1998-08-15'
と '1998#08#15'
は同一です.)
もしろんセパレーターのない記述(例:'19980815'
)も日付として変換してくれます。
特別な日付 '0000-00-00'
は '0000-00-00'
として格納され取り出されます。
MyODBC を通して '0000-00-00'
日付を使用する時、MyODBC 2.50.12 以上では自
動的に NULL
に変換されます。ODBC はこの日付の種類を扱えないためです。
これは次が動くことを意味します:
mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES (19970505); mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES ('19970505'); mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES ('97-05-05'); mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES ('1997.05.05'); mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES ('1997 05 05'); mysql> INSERT INTO tbl_name (idate) VALUES ('0000-00-00'); mysql> SELECT idate FROM tbl_name WHERE idate >= '1997-05-05'; mysql> SELECT idate FROM tbl_name WHERE idate >= 19970505; mysql> SELECT mod(idate,100) FROM tbl_name WHERE idate >= 19970505; mysql> SELECT idate FROM tbl_name WHERE idate >= '19970505';
次は動きません:
mysql> SELECT idate FROM tbl_name WHERE STRCMP(idate,'19970505')=0;
STRCMP()
は文字列関数で、idate
を文字に変換して、文字比較を行います。
'19970505'
は日付には変換してくれず、日付の比較も行いません。
MySQL は日付が正しいかどうかをチェックしないことに注意してくだ
さい。間違った日付(例えば '1998-2-31'
)を格納すると、その間違った日付が格納
されます。日付が全体的に不可能な場合、0
が DATE
フィールドに格納されます。
これは主に速度の問題で、日付のチェックはサーバではなくアプリケーションでと我々
は考えています。
もし SELECT NOW()
があなたのローカル時間ではなく GMT を返すなら、
TZ
環境変数をローカルのTimezone に設定しなくてはなりません。
環境変数の設定は、サーバーを実行する前に行われなくてはなりません。
たとえば、safe_mysqld
や mysql.server
スクリプトで
行います。
デフォルトでは MySQL フィールドはケース非依存です (しかし、ケース非依
存にならないいくつかの文字セットはありますsuch as czech
)。
これは、col_name LIKE 'a%'
で検索した場合、A
または a
で始まる全てのフィールドを得ることを
意味します。検索をケース依存にしたいのなら、始まりをチェックするには
INDEX(column, "A")=0
のようなことを、また、文字列全体が同じかどう
かには STRCMP(column, "A") = 0
を使用してください。
単純な比較操作 >=, >, =, <, <=
、ソートそしてグループ化は、文字 ``sort value''
上で行われます。同じソート値の文字 (like E, e and 'e)は同じ文字と
して扱われます!
LIKE
比較は各文字の大文字で行われます
(E == e but E <> 'e)
column
をいつでもケース依存で扱いたい場合は、それを BINARY
として宣言してください。 「7.7 CREATE TABLE
構文」節参照.
big5 エンコーディングと呼ばれる中国語データを使用している場合は、全ての
文字項目を BINARY
にしてください。これは、big5 エンコーディング文
字のソート順が ascii コードが基になっているため、機能します。
NULL
値での問題
SQL の初心者のありがちな混乱は、NULL
値が空文字列 ''
と同じ物だと考えるこ
とです。これは正しくありません! 例えば、次のステートメントは全く別のも
のです:
mysql> INSERT INTO my_table (phone) VALUES (NULL); mysql> INSERT INTO my_table (phone) VALUES ("");
両方の文とも phone
フィールドに値を挿入していますが、
初めのは NULL
値を挿入し、二番目のは空文字列を挿入しています。
初めのは ``電話番号を知らない'' と見なされ、二番目のは ``彼女は電話を
持っていない'' と見なされます。
SQL では、 NULL
は他の全ての値(たとえ NULL
でも)と比較した時に、常に偽に
なる値です。 NULL
を含む式は、特に断りがなければ、常に NULL
値を生成しま
す。次の項目は全て NULL
を返します:
mysql> SELECT NULL,1+NULL,CONCAT('Invisible',NULL);
NULL
値がセットされている項目を検索する場合、
=NULL
テストを行わないでください。
これは expr = NULL
が FALSE なので、なんの行も返しません。
例えば以下の例:
mysql> SELECT * FROM my_table WHERE phone = NULL;
NULL
値を持つフィールドを検索したい場合は、IS NULL
テストを使用しなくてはいけま
せん。次は NULL
電話番号と空の電話番号を見つける方法を示しています:
mysql> SELECT * FROM my_table WHERE phone IS NULL; mysql> SELECT * FROM my_table WHERE phone = "";
MySQL では、他の多くの SQL サーバのように、NULL
値を持つ
インデックスフィールドを持てません。これらのフィールドは NOT NULL
と宣言しな
くてはいけません。
インデックスフィールドには、NULL
を設定することはできません。
LOAD DATA INFILE
でデータを読み込むときは、空のフィールドは ''
で更新されます。
項目を NULL
値にしたい場合は、テキストファイル中に \N
を使用すべきです。
リテラルとしての 'NULL'
語が、ある状況下で使用されています。
「7.16 LOAD DATA INFILE
構文」節参照.
ORDER BY
使用時, NULL
値は最初に提示されます.
DESC
を使用して降順にソートする時、NULL
値は最後になります。
GROUP BY
使用時, 全ての NULL
値は等しいと見なされます。
NULL
処理を手助けするため、次の関数を使用できます:
IS NULL
, IS NOT NULL
, IFNULL()
.
いくつかの項目型では、NULL
値はハンドルとして扱われます。
もしテーブル内の最初の TIMESTAMP
項に NULL
を挿入するなら、
現在の日付と時刻が挿入されます。もし AUTO_INCREMENT
項にNULL
値を挿入するなら、
次のシーケンス番号が挿入されます。
alias
の問題
GROUP BY
, ORDER BY
, HAVING
節において
項目を参照するに当たりエイリアスが使用できます。
エイリアスは項目としてより良い名称を与えるのに使用されます:
SELECT SQRT(a*b) as rt FROM table_name GROUP BY rt HAVING rt > 0; SELECT id,COUNT(*) AS cnt FROM table_name GROUP BY id HAVING cnt > 0; SELECT id AS "Customer identity" FROM table_name;
ANSI SQL が WHERE
節内でエイリアスを参照することを
許可していないことに注意してください。これは WHERE
が実行される時点で
項目の値がまだ決定されていないからです。例えば、以下のクエリは あやまりです:
SELECT id,COUNT(*) AS cnt FROM table_name WHERE cnt > 0 GROUP BY id;
どの行が GROUP BY
に含まれるかを決めるために WHERE
構文が
実行される一方で、
得られた結果のどの行を使うか確定するために HAVING
が使用されます。
MySQL は現在 sub-select は未サポートで、また
DELETE
構文で複数のテーブルを扱う事もサポートしていません。
したがって、2つのテーブルに関連するレコードを消すには、以下のようにして行います:
WHERE
条件を使用して、基本となるテーブルから行を SELECT
DELETE
DELETE FROM related_table WHERE related_column IN (selected_rows)
related_column
のクエリの合計文字数が、1,048,576 (デフォルトは max_allowed_packet
の値) をこえる場合、
それをいくつかに分割して、複数の DELETE
構文にしなくてはなりません。
related_column
がインデックスで、100-1000 のrelated_column
だけを消す場合、
よりはやく DELETE
できます。
もし related_column
がインデックスでない場合、その速度は IN
節の引数の数に無関係になります。
複雑なクエリーを行って、もしなんの結果も返さなければ、 そのクエリーの何が悪いかを見つけるため、以下の手続きを行います:
EXPLAIN
を使用してクエリーをテストし、明白な間違いを見つけます。
「7.22 EXPLAIN
構文 (SELECT
についての情報を得る)」節参照.
WHERE
節で使用されているフィールドだけを Select してみます
LIMIT 10
をクエリーで使用することは良くありません。
FLOAT
か DOUBLE
型のものを数字と比較するなら、
=
は使用しないでください!これはほとんどのコンピュータ言語において、
浮動小数点の値はぴったりの値にならないからです。
mysql> SELECT * FROM table_name WHERE float_column=3.5; -> mysql> SELECT * FROM table_name WHERE float_column between 3.45 and 3.55;In most cases, changing the
FLOAT
to a DOUBLE
will fix this!
SELECT
してみます。
その場合、select するのは、上記で最後に取り除いたテーブルに対して行います。
mysql test < query.sql
を行ってみてください。
mysqldump --quick database tables > query.sql
でテストファイルを作成できます。
このファイルをエディターで編集し、いくつかのinsert行を(多すぎるなら)消します。
そしてファイルの最後にselect構文を付け足します。
テストを行うには:
shell> mysqladmin create test2 shell> mysql test2 < query.sql
mysqlbug
を使用して mysql@lists.mysql.com にテストを投稿してください。
ALTER TABLE
.
もし ALTER TABLE
が以下のようなエラーで死んだ場合:
Error on rename of './database/name.frm' to './database/B-a.frm' (Errcode: 17)
これは以前の ALTER TABLE
で MySQL がクラッシュしており、
`A-something' か `B-something' という名前の、誤った情報を流している
古いテーブルが存在しています。
この場合、MySQL データディレクトリに入り、A-
や B-
で始まる
名前を持つファイルを全て消します。
(消す代わりにどこかに移動しても構いません。)
ALTER TABLE
は以下のように動作します:
もし名称変更の際に問題があると、MySQL は変更を取り消すように動きます。 致命的な問題が起きた場合(ありえませんが)、MySQL は元の古いテーブルを `B-xxx' という名前のままにしておきます。単に名称変更すればデータは戻ります。
The whole point of SQL is to abstract the application from the data storage format. You should always specify the order in wish you wish to retrieve your data. For example:
SELECT col_name1, col_name2, col_name3 FROM tbl_name;
will return columns in the order col_name1
, col_name2
, col_name3
, whereas:
SELECT col_name1, col_name3, col_name2 FROM tbl_name;
will return columns in the order col_name1
, col_name3
, col_name2
.
You should NEVER, in an application, use SELECT *
and
retrieve the columns based on their position, because the order in which columns are
returned CANNOT be guaranteed over time; A simple change to
your database may cause your application to fail rather dramatically.
If you want to change the order of columns anyway, you can do it as follows:
INSERT INTO new_table SELECT fields-in-new_table-order FROM old_table
.
old_table
ALTER TABLE new_table RENAME old_table
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