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mysql:15813

From: HAYASHI Kentaro <HAYASHI Kentaro <hayashi@xxxxxxxxxx>>
Date: Mon, 30 Jul 2012 10:50:47 +0900
Subject: [mysql 15813] [ANN] mroonga 2.05


林です。

mroonga 2.05をリリースしました。
  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-05

mroongaはMySQL 5.1/5.5/5.6、MariaDB 5.3/5.5で利用できる全文検
索・位置情報検索可能なストレージエンジンです。mroongaは
Tritonnの後継プロジェクトです。

ドキュメント:
  http://mroonga.github.com/ja/
インストールガイド:
  http://mroonga.github.com/ja/docs/install.html

注意: 今回のリリースと前回のリリースでは、SETカラムと
要素数が256より少ないENUM型を使用している場合を除いては
データベースの互換性があります。
そのためSETカラムを使用していないか、要素数が256以上のENUM型を
使用しているのであればデータベースの再構築は不要です。

ただしSETカラムもしくは要素数が256より少ないENUM型を
使用している場合には互換性が失なわれるためデータベースの再構築が必要です。
アップグレード前にデータベースをダンプし、アップグレード後に
データベースをリストアしてください。

データベースの再構築手順は以下を参照してください。

  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-05

1.20より前のバージョンからアップグレードする場合は以下にある
手順を使ってください。
  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-1-20

1.20からアップグレードする場合は以下にある手順を使ってください。
  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-00

2.00か2.01からアップグレードする場合は、以下の手順でパッケージ
署名用の新しい鍵をインポートしてください。

  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-02

2.00以降でストレージモードにてマルチカラムインデックスを
使っている場合は以下の手順でインデックスを作り直してください。

  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-03

今回のリリースの主なトピックは以下の通りです。

  * SETカラムに対するインデックスをサポート
  * Fedora 17をサポート
  * 各種UNSIGNED型のサポートを追加
  * ENUMを使うのに必要な領域の削減

○ SETカラムに対するインデックスをサポート

mroongaではSETカラムをサポートしていましたが、
SETカラムに対するインデックスのサポートがないという制限がありました。

今回のリリースではSETカラムへのインデックスのサポートが追加されました。
これによりSETカラムを使用しているときの検索性能を改善しています。

○ Fedora 17のサポート

2012年5月29日にFedora 17がリリースされましたが、これまでmroongaでは
Fedora 17をサポートした各種ディストリビューション向けパッケージを
提供していませんでした。

今回のリリースからFedora 17向けパッケージを提供します。

○ 各種UNSIGNED型のサポートを追加

これまでmroongaでは符号なしの数値を扱うことができませんでした。

今回のリリースでは符号なしの数値を扱えるようにUNSIGNED型の
サポートを追加しました。
サポートされたUNSIGNED型は以下の通りです。

* TINYINT UNSIGNED
* SMALLINT UNSIGNED
* MEDIUMINT UNSIGNED
* INT UNSIGNED
* BIGINT UNSIGNED

○ ENUMを使うのに必要な領域の削減

これまで、mroongaではENUMを表現するのに要素数に関係なく常に2バイトを
使用していました。

要素数が256よりも少ない場合には1バイトで表現できるため
これでは無駄な領域を使用していることになります。

今回のリリースでは要素数が256より少ない場合には1バイトを使用し、
それよりも多い場合には2バイトを使用するというように変更しました。

値を表現するのに必要なバイト数を使用することで、ストレージの使用量を
削減できるようになります。

これはデータベースの再作成が必要となる非互換な変更ですが、
要素数が256より少ないENUM型を大量に使用している場合にはストレージ使用量を
削減することができるというメリットがあります。

○ 変更点

2.04からの変更点は以下の通りです。
  http://mroonga.github.com/ja/docs/news.html#release-2-05

改良
^^^^

    * [ストレージモード] SET カラムでインデックスをサポート。
    * [rpm] MySQL 5.5.25aに対応。
    * Fedora 17に対応。
    * Fedora 16対応をやめた。
    * [ストレージモード] TINYINT UNSIGNED/SMALLINT UNSIGNED/MEDIUMINT
      UNSIGNED/INT UNSIGNED/BIGINT UNSIGNED型をサポート。
    * [ストレージモード] ENUMを使うのに必要なストレージサイズを減らした。


-- 
HAYASHI Kentaro <hayashi@xxxxxxxxxx>

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